2025年06月14日
早仕舞いと臨時休業のお知らせ
【早仕舞いと臨時休業のお知らせ】
本日6月14日（土曜日）は私用に付き早仕舞いとさせて頂きます。
また明日6月15日（日曜日）は体幹トレーニングの為
臨時休業とさせて頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。
京都I様CB400Fエンジン内部品チェックと見積もり
昨日分解した京都I様CB400Fのエンジン内部品をチェックし
洗浄を行い、見積もりを作成しようと思います。
一番の障害は、大量に塗られた液ガスです…。
部品は全て新品に交換されていると思いますが
シール、Oリング関係や残念な事になっている
部品については交換になりますが、それ以外の
大物部品は恐らく使えると筈と思っているので
まずは一番気になるシリンダーヘッドの測定と
バルブガイドOリングの状態を確認したいのですが
バルブに漏れが無いので本音は避けたい所…
それでもバルブガイドのOリングは
今このタイミングで確認しておかないと
この作業全てが無駄になるので、悩ましい…
しかし…シリンダーヘッドは5.5/100程度の歪。
もうこの時点では諦めは付いたのですが
それでも一縷の望みのつもりでEX側#2の
バルブガイドを抜いてみると…案の定Oリングは
加水分解が始まっている状態だったので
これで諦めも付き、バルブガイドOリング交換。
ヘッド下面平面研磨、バルブ摺り合わせを
遠慮なく行える事が分かったのでバルブガイドを
取り外し、バルブガイドOリングの交換を行い
内燃機加工へ遠慮なく送る事にしようと思い
念の為バルブガイドの摩耗具合も確認した所…
バルブがカタカタ動く…あーぁバルブガイドもダメ
この際なのでバルブガイドも交換する事に…。
念の為オーナーから送って頂いた2年前行った
エンジンフルO/Hの請求書を見せて頂けたので
手書きの請求書を見るとシリンダーヘッド
下面平面研磨とバルブガイド関係は請求書に
記載されて居ないので、あー…やっぱりなぁ
やってないんだ…と言う裏付けも取れた事もあり
シールワッシャー座面の荒れも正直言えば
気になっていたので、この辺りも全て
この際なのでやって仕舞う事にします。
令和四年三月にフルO/Hを行ってはいる物の
ちゃんとチェックしてみると、やって居ない所が
結構あるので、一旦リセットする事にします。
本当はもっとサクサクっと終わる予定で
考えていたので、スケージュールを仕切り直し
内燃機加工送り分を先にチェックして仕舞い
早急に加工が必要な物は送り出す事にします。
折角燃焼室のカーボンをシコシコと取ったのに…
ここはもうカーボン除去はブラストで行います。
て言うかさぁ…EXマニにも液ガス塗ってるやん…。
液ガス剥がしにどれだけ手間を取らせるんだ！
まだこれシリンダーヘッドだけなんだけど…
エンジンケース全般的にぶ厚く塗られた液ガスを
これからネチネチと剥がすと思うと…
ついでにヘッドの位置決めノックピンの荒れた孔
この通り新品のノックピンは入らないので
サッとバリ取りをして仕舞う事にします。
まだシリンダーヘッドの下拵えですが…これで
今日一日が終わって仕舞いそうな感じです…
サッと位置決めノックピンのバリを取りました。
こうなるのは中古品の再利用やシリンダーヘッドを
搭載する際、平均にシリンダーの締め付けを
行わなかった利する事でかじる事が多いのですが
両方共同じ位置なので、後者の方が濃厚ですが
恐らく両方だと思う…これで位置決めノックピンも
すんなりと入り、勿論ガタ付きも無いです。
EXポートのカーボン量がかなり多いので
ネチネチと時間を掛けて落とすより、ここはサッと
ウエットブラストでカーボンを落とすのですが…
かなりぶ厚く蓄積しており、燃調が悪そうです…
キャブも見た方が良い様な感じですねぇ…
何だか見れば見る程、ドンドン大事になって来る。
仮に何もしないで内燃機屋さんにこのまま送ると
「ふーん…あのショップはこんな程度なんだ」と
多くのショップから内燃機加工の依頼を
受けている内燃機屋さんなので、そう言う情報も
おのずと入って来るし、CPでは毎回作業指示書を
内燃機屋さんに送っているので、過去一度も
内燃加工での不具合やトラブルはありません。
EXバルブにぶ厚く蓄積されたカーボンも
綺麗に除去、除去せずに内燃機屋さんへ送れば
それなりの価格のカーボン掃除料金が発生します。
後はバルブガイドを打ち込んでリーマ加工。
バルブガイドもアホみたいに値上がりしたので
今回の交換はかなり痛い…摩耗して無ければ
Oリングだけの交換で良かったのに…残念だ。
新品のバルブガイドにOリングをセットして
シリンダーヘッドに打ち込みました。
バルブガイドの打ち込みも極稀に失敗して
ガイドを割って仕舞うのですが、こんなに値段が
上がって来ると、ちょっとビビりますねｗ
EXとIN側にそれぞれサイズが違うリーマーを通し
バルブが入り、スムーズに動く様に加工します。
基本的にバルブガイドの方が軟らかい為
バルブ側が摩耗する事は稀、と言うかやはり
オイル管理が悪いと何処でも摩耗しますけどねｗ
これでシリンダーヘッドの下拵えが完了しました。
2年前にこの辺りをちゃんとやって置けば
無駄な事をせずとも済んだのに…それが残念です。
次にクランク、コンロッドを分解チェックします。
恐らくコンロッドベアリングもWPC処理を
されて居るのだろうと思われるのですが
CP製鍛造強化コンロッドの大端内径番号の
設定値番号は#2で設定されているので
このクランクに取付いているコンロッドの
大端内径番号が全て#2番であれば、そのまま
再利用が出来て良いのですが…まぁそこまで
世の中甘くないと言う事になりますね…
しかもどうやらこのコンロッド#4だけが
他のS37と揃って無くS36になっているのも
何か怪しい感じがするし、S36の大端内径番号は
#1で、他は解読し難いのですが恐らく#2,#3,#2
と言う感じで、＃4のコンロッドメタルだけが
他と違い、WPC加工が削られて居るのも
少々気になる所ですが、取り合えずクランクを測定して
コンロッドメタルを選択する事にしようと思って居たら
お兄ちゃんになったもうじき三歳になる次男が
保育園をお休みして、店に来て仕舞ったので本日はこれにて作業は終了です…。
本日6月14日（土曜日）は私用に付き早仕舞いとさせて頂きます。
また明日6月15日（日曜日）は体幹トレーニングの為
臨時休業とさせて頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。
京都I様CB400Fエンジン内部品チェックと見積もり
昨日分解した京都I様CB400Fのエンジン内部品をチェックし
洗浄を行い、見積もりを作成しようと思います。一番の障害は、大量に塗られた液ガスです…。
部品は全て新品に交換されていると思いますが
シール、Oリング関係や残念な事になっている
部品については交換になりますが、それ以外の大物部品は恐らく使えると筈と思っているので
まずは一番気になるシリンダーヘッドの測定と
バルブガイドOリングの状態を確認したいのですが
バルブに漏れが無いので本音は避けたい所…それでもバルブガイドのOリングは
今このタイミングで確認しておかないと
この作業全てが無駄になるので、悩ましい…
しかし…シリンダーヘッドは5.5/100程度の歪。もうこの時点では諦めは付いたのですが
それでも一縷の望みのつもりでEX側#2の
バルブガイドを抜いてみると…案の定Oリングは
加水分解が始まっている状態だったのでこれで諦めも付き、バルブガイドOリング交換。
ヘッド下面平面研磨、バルブ摺り合わせを
遠慮なく行える事が分かったのでバルブガイドを
取り外し、バルブガイドOリングの交換を行い内燃機加工へ遠慮なく送る事にしようと思い
念の為バルブガイドの摩耗具合も確認した所…
バルブがカタカタ動く…あーぁバルブガイドもダメ
この際なのでバルブガイドも交換する事に…。念の為オーナーから送って頂いた2年前行った
エンジンフルO/Hの請求書を見せて頂けたので
手書きの請求書を見るとシリンダーヘッド
下面平面研磨とバルブガイド関係は請求書に記載されて居ないので、あー…やっぱりなぁ
やってないんだ…と言う裏付けも取れた事もあり
シールワッシャー座面の荒れも正直言えば
気になっていたので、この辺りも全てこの際なのでやって仕舞う事にします。
令和四年三月にフルO/Hを行ってはいる物の
ちゃんとチェックしてみると、やって居ない所が
結構あるので、一旦リセットする事にします。本当はもっとサクサクっと終わる予定で
考えていたので、スケージュールを仕切り直し
内燃機加工送り分を先にチェックして仕舞い
早急に加工が必要な物は送り出す事にします。折角燃焼室のカーボンをシコシコと取ったのに…
ここはもうカーボン除去はブラストで行います。
て言うかさぁ…EXマニにも液ガス塗ってるやん…。
液ガス剥がしにどれだけ手間を取らせるんだ！まだこれシリンダーヘッドだけなんだけど…
エンジンケース全般的にぶ厚く塗られた液ガスを
これからネチネチと剥がすと思うと…
ついでにヘッドの位置決めノックピンの荒れた孔この通り新品のノックピンは入らないので
サッとバリ取りをして仕舞う事にします。
まだシリンダーヘッドの下拵えですが…これで
今日一日が終わって仕舞いそうな感じです…サッと位置決めノックピンのバリを取りました。
こうなるのは中古品の再利用やシリンダーヘッドを
搭載する際、平均にシリンダーの締め付けを
行わなかった利する事でかじる事が多いのですが両方共同じ位置なので、後者の方が濃厚ですが
恐らく両方だと思う…これで位置決めノックピンも
すんなりと入り、勿論ガタ付きも無いです。
EXポートのカーボン量がかなり多いのでネチネチと時間を掛けて落とすより、ここはサッと
ウエットブラストでカーボンを落とすのですが…
かなりぶ厚く蓄積しており、燃調が悪そうです…
キャブも見た方が良い様な感じですねぇ…何だか見れば見る程、ドンドン大事になって来る。
仮に何もしないで内燃機屋さんにこのまま送ると
「ふーん…あのショップはこんな程度なんだ」と
多くのショップから内燃機加工の依頼を受けている内燃機屋さんなので、そう言う情報も
おのずと入って来るし、CPでは毎回作業指示書を
内燃機屋さんに送っているので、過去一度も
内燃加工での不具合やトラブルはありません。EXバルブにぶ厚く蓄積されたカーボンも
綺麗に除去、除去せずに内燃機屋さんへ送れば
それなりの価格のカーボン掃除料金が発生します。
後はバルブガイドを打ち込んでリーマ加工。バルブガイドもアホみたいに値上がりしたので
今回の交換はかなり痛い…摩耗して無ければ
Oリングだけの交換で良かったのに…残念だ。
新品のバルブガイドにOリングをセットしてシリンダーヘッドに打ち込みました。
バルブガイドの打ち込みも極稀に失敗して
ガイドを割って仕舞うのですが、こんなに値段が
上がって来ると、ちょっとビビりますねｗEXとIN側にそれぞれサイズが違うリーマーを通し
バルブが入り、スムーズに動く様に加工します。
基本的にバルブガイドの方が軟らかい為
バルブ側が摩耗する事は稀、と言うかやはりオイル管理が悪いと何処でも摩耗しますけどねｗ
これでシリンダーヘッドの下拵えが完了しました。
2年前にこの辺りをちゃんとやって置けば
無駄な事をせずとも済んだのに…それが残念です。次にクランク、コンロッドを分解チェックします。
恐らくコンロッドベアリングもWPC処理を
されて居るのだろうと思われるのですが
CP製鍛造強化コンロッドの大端内径番号の設定値番号は#2で設定されているので
このクランクに取付いているコンロッドの
大端内径番号が全て#2番であれば、そのまま
再利用が出来て良いのですが…まぁそこまで世の中甘くないと言う事になりますね…
しかもどうやらこのコンロッド#4だけが
他のS37と揃って無くS36になっているのも
何か怪しい感じがするし、S36の大端内径番号は#1で、他は解読し難いのですが恐らく#2,#3,#2
と言う感じで、＃4のコンロッドメタルだけが
他と違い、WPC加工が削られて居るのも
少々気になる所ですが、取り合えずクランクを測定して
コンロッドメタルを選択する事にしようと思って居たら
お兄ちゃんになったもうじき三歳になる次男が
保育園をお休みして、店に来て仕舞ったので本日はこれにて作業は終了です…。
