2024年10月03日
CB400Four用バルブ販売開始とICBM
今年初め頃から企画制作を進めていた
CB400Four用純正タイプバルブが完成し
一般リリースとなりました。
価格は、IN側1本￥3.850、EX側1本4,400になります。
それと、井上ボーリングさんのICBM、アルミスリーブですが
僕がお願いしたピストンサイズの0.25OS用アルミスリーブの
在庫が無かったらしく鋭利製作中との事で、納期が約1.5ヵ月との事。
今更じゃぁ0.5OSで…などとはとても言えないので
アルミスリーブが仕上がるまで、大人しくエンジンO/H準備を
進めながら待つ事にしますｗ
241001の閉店間際のご来店
今日も仕事が終わったなぁ、と一休みしていると
店の裏の道を聞き覚えのあるあの色気のない音が…
そう言えば今日は火曜日だなぁ…最悪だなぁ…
と言う僕の気持ちはスルーされ、ユザー車検の
ご相談にご来店な、迷惑なあのRCフォアです。
車検証と照らし合わせ、車高と車幅をチェック！
はい！車幅10�儷垢い里妊瀬瓠�保安部品…
ブレーキランプ点きっ放しでダメｗ
ヘッドライトは暗過ぎだし、光軸もダメｗｗ
直キャブCRもダメ、音量も勿論ダメｗｗｗ
そんなチェックをさせられ、暗いヘッドライトを
見てみると3,000KのLED球だったので
店に合った6,000KへLED球を交換し
バージョンアップ！点きっ放しのブレーキランプも
無料で修正させられて、何処がユーザー車検やねんｗ
と言う事で、直せる所は直し、ダメな所は自分で何とかして貰い
ユーザー車検の準備を始めているらしく、唯一ブレーキフルードの交換と
フロントブレーキの圧力スイッチが死に掛けているので
後日、有償で交換しに来るらしいよｗ
四条畷K様CB400FキャブレターO/H組み立て
エンジン不調原因が、素人以下の中途半端なO/Hと
主要部品紛失が原因だった事が判明したので
キャブレター復旧作業に取り掛かる事にします。
まずはねじ山上りのボディのリコイル修正から。
当初ねじ山上りが5か所と思い、リコイル前に
再チェックを行った所、3ヵ所だけの修正で
ボディが使える事が分かったので、リコイルは
3ヵ所だけの修正を行い、復旧作業をします。
純正のニードルセットも昨日入荷しており
錆びたり、腐った部品は全て交換し
キャブレターを組み立てて行きます。
フェルトパッキンやダストパッキン(A/C)も
全て新品に交換し、全てのリンク部分には
フッ素オイルを注入し、動きを滑らかにします。
ニードルホルダーセットも入荷して来たので
分解チェックした純正キャブレターの
組み立て作業に取り掛かって行きます。
まずはフユーエルジョイントのOリングを
せっかくキャブを全バラ分解したので
ついでに新品に交換して置きます。
Oリングには高級フッ素グリスを塗って
キャブに組み込むのですが、フッ素グリスは
耐ガソリン性なので、Oリングの延命になり
キャブレターには最適なグリスですが
その分お値段が高過ぎるのが難点ですねぇ…。
新品のニードルをホルダーに入れるとこんな感じ。
フユーエルクランプが無いので、リプレイス品を
取り付けて、エアベントホースも短かったので
リプレイス品と交換して取り付けました。
これでキャブの上側が完成したので、次に下側。
高過ぎた油面を正規の位置に調整するとこうなる。
キャブをO/Hしたのに、何であんないい加減な
仕上げをしていたのか？理解が出来ません。
フロートチャンバーを取り付け様としたら…
ノーマークだった#2の部分がねじ山上り…
クッソ！結局リコイルは1ヵ所増えて
合計で4ヵ所になった…クッソ！
でもそれ以上他は問題無くて、まぁ良かった。
これでキャブレターの部品交換は完了したので
車体に取り付ける準備に取り掛かります。
車体側のホースにも問題があって…
エアークリナーチャンバーにある筈の
ドレンホースが不在なので、これもついでに
純正新品のホースを取り付けて、組み付けます。
まぁ純正部品なんですが、CB400Four用は
廃盤なので、不親切にも部品番号が違います。
でも同じ物なので、ちゃんと使えます。
ブリーザーチャンバーのホースも腐っていたので
ついでに同じ物に交換をしました。
一番の問題はブリーザーホースがチャンバーに
刺さって居なかった事や、このホースも朽ちて
ダメだったので、リプレイス品と交換しました。
取り外したブリーザーホースの取り回しも
えらい所を通しているので、距離が足りず
チャンバーまで届かず、接続出来ずに
そのまま放置されていたのだろうと思うのですが
もっと最悪だったのは、ホースをこんな風に
取り回した事による結果、ホースが折れて
潰れて居た事で、単純にブローバイガスが
排出出来ない、と言うだけでは無く
エンジンが温まる事により、内圧が上昇するので
圧力を逃がす事が出来ない事により
オイルシール等のエンジンの弱い部分から
内圧を逃がそうとして、オイル漏れの
原因となって仕舞う事で、特にキックシャフトや
シフトシャフトのオイルシールが抜け
オイル漏れを起こして仕舞うので
走行中にそんな事になると思うと…怖いよね…
こんなのを見逃しては絶対にダメです！
ちゃんとキッチリO/Hしたキャブを取り付け。
戻し側のアクセルワイヤーも調整をして
エアークリーナーエレメントも新品に交換。
キャブレターをO/Hしたのなら基本中の基本。
早速同調調整の準備に取り掛かります。
まずキャブにガソリンを流し込み
オーバーフローが無い事を確認して
いよいよ火入れ！チョークを引きセルを2回
まだ同調は狂っている物の、それなりに
調子良くしっかりとエンジンは動き出した。
同調を合わせて行くと、今まで聞こえて無かった
エンジンからのメカノイズが聞こえる様になった。
ブリッピングの反応も良く、吹け上りも良い
これが吹け上りが良くなったと言うエンジンだよ。
この時点でもう入庫して来た時とは全くの別物。
余りにも空燃比が良いのでしょう
マフラーの水抜き穴からは、潮吹きレベルの
水がドバドバと溢れ出して、床はもうベトベトｗ
これで弱り切ったオーナー顔は絶対ほころぶ筈。
後は試運転をしたい所だけど、今日は生憎の雨。
取り合えず、他の手直し作業の事もあるし
念の為、プラグは新品に交換して置きます。
あぁそう言えばこの10月からNGKプラグは
20％の値上げだったなぁ…
所で、エンジンの調子が良くなったので
聞こえて来るメカノイズ、タペット音や
カムチェーンの音などをこの先、視野に入れ
やって行く事になるだろうと思うのですが
気になるヘッドカバー取り付けボルトの誤組。
ここをヘタに手を出すと、大火傷をしそうな
臭いしか感じないので、余程の事でもない限り
今の時点では、触らぬ神に祟り無し…
オーナーと相談をした上ですが、このまま静観する事にしようと思います。
明日は本題のEXマフラースタッドボルトの手直しと
ワイヤー類の取り回しの手直し、ステップ類の交換をします。
長野S様CB400F国内408ccキャブレター仕上げ
同じ様に純正部品のフロートバルブも入荷して来たので
仮組状態だった長野S様CB400F国内408ccの
キャブレターを仕上げる事にします。
その昔、一時期流行った純正キャブの
オーバーフローを止める画期的なアイディアで
先端がゴムになったフロートバルブも
経年により、先端のゴム部分が劣化して
今ではもうこの様に段付き状になっており
オーバーフローが止まらなくなってきており
結果、高くても純正が一番だと言う事で
今回はフロートバルブを純正品に交換します。
フロートバルブのOリングにも、ちゃんとお高い
フッ素グリスを塗って、装着します。
フロートバルブが純正品に変わる事で
先日調整した油面もこの様に狂い
油面が高くなって仕舞って居るので
再度、油面調整を行います。
サクサクっと、油面調整が完了。
これで今回ご依頼された作業の中の
キャブレターO/H、部品交換が完了！
オーナーからは、不整合や劣化などを含め
僕が気になった所は全てお任せで作業を
行って欲しいとリクエストを頂き
レストア後10年以上経過した長野S様CB400F
国内408ccの車両を総点検する事になりました。
次の総点検予定となる10年後まで、ノントラブルで乗り続ける為にも
しっかりとチェックして行きたいと思ってます。
CB400Four用純正タイプバルブが完成し
一般リリースとなりました。
価格は、IN側1本￥3.850、EX側1本4,400になります。
それと、井上ボーリングさんのICBM、アルミスリーブですが
僕がお願いしたピストンサイズの0.25OS用アルミスリーブの
在庫が無かったらしく鋭利製作中との事で、納期が約1.5ヵ月との事。
今更じゃぁ0.5OSで…などとはとても言えないので
アルミスリーブが仕上がるまで、大人しくエンジンO/H準備を
進めながら待つ事にしますｗ
241001の閉店間際のご来店
今日も仕事が終わったなぁ、と一休みしていると
店の裏の道を聞き覚えのあるあの色気のない音が…そう言えば今日は火曜日だなぁ…最悪だなぁ…
と言う僕の気持ちはスルーされ、ユザー車検の
ご相談にご来店な、迷惑なあのRCフォアです。
車検証と照らし合わせ、車高と車幅をチェック！はい！車幅10�儷垢い里妊瀬瓠�保安部品…
ブレーキランプ点きっ放しでダメｗ
ヘッドライトは暗過ぎだし、光軸もダメｗｗ
直キャブCRもダメ、音量も勿論ダメｗｗｗそんなチェックをさせられ、暗いヘッドライトを
見てみると3,000KのLED球だったので
店に合った6,000KへLED球を交換し
バージョンアップ！点きっ放しのブレーキランプも
無料で修正させられて、何処がユーザー車検やねんｗ
と言う事で、直せる所は直し、ダメな所は自分で何とかして貰い
ユーザー車検の準備を始めているらしく、唯一ブレーキフルードの交換と
フロントブレーキの圧力スイッチが死に掛けているので
後日、有償で交換しに来るらしいよｗ
四条畷K様CB400FキャブレターO/H組み立て
エンジン不調原因が、素人以下の中途半端なO/Hと
主要部品紛失が原因だった事が判明したのでキャブレター復旧作業に取り掛かる事にします。
まずはねじ山上りのボディのリコイル修正から。
当初ねじ山上りが5か所と思い、リコイル前に
再チェックを行った所、3ヵ所だけの修正でボディが使える事が分かったので、リコイルは
3ヵ所だけの修正を行い、復旧作業をします。
純正のニードルセットも昨日入荷しており
錆びたり、腐った部品は全て交換しキャブレターを組み立てて行きます。
フェルトパッキンやダストパッキン(A/C)も
全て新品に交換し、全てのリンク部分には
フッ素オイルを注入し、動きを滑らかにします。ニードルホルダーセットも入荷して来たので
分解チェックした純正キャブレターの
組み立て作業に取り掛かって行きます。
まずはフユーエルジョイントのOリングをせっかくキャブを全バラ分解したので
ついでに新品に交換して置きます。
Oリングには高級フッ素グリスを塗って
キャブに組み込むのですが、フッ素グリスは耐ガソリン性なので、Oリングの延命になり
キャブレターには最適なグリスですが
その分お値段が高過ぎるのが難点ですねぇ…。
新品のニードルをホルダーに入れるとこんな感じ。フユーエルクランプが無いので、リプレイス品を
取り付けて、エアベントホースも短かったので
リプレイス品と交換して取り付けました。
これでキャブの上側が完成したので、次に下側。高過ぎた油面を正規の位置に調整するとこうなる。
キャブをO/Hしたのに、何であんないい加減な
仕上げをしていたのか？理解が出来ません。
フロートチャンバーを取り付け様としたら…ノーマークだった#2の部分がねじ山上り…
クッソ！結局リコイルは1ヵ所増えて
合計で4ヵ所になった…クッソ！
でもそれ以上他は問題無くて、まぁ良かった。これでキャブレターの部品交換は完了したので
車体に取り付ける準備に取り掛かります。
車体側のホースにも問題があって…
エアークリナーチャンバーにある筈のドレンホースが不在なので、これもついでに
純正新品のホースを取り付けて、組み付けます。
まぁ純正部品なんですが、CB400Four用は
廃盤なので、不親切にも部品番号が違います。でも同じ物なので、ちゃんと使えます。
ブリーザーチャンバーのホースも腐っていたので
ついでに同じ物に交換をしました。
一番の問題はブリーザーホースがチャンバーに刺さって居なかった事や、このホースも朽ちて
ダメだったので、リプレイス品と交換しました。
取り外したブリーザーホースの取り回しも
えらい所を通しているので、距離が足りずチャンバーまで届かず、接続出来ずに
そのまま放置されていたのだろうと思うのですが
もっと最悪だったのは、ホースをこんな風に
取り回した事による結果、ホースが折れて潰れて居た事で、単純にブローバイガスが
排出出来ない、と言うだけでは無く
エンジンが温まる事により、内圧が上昇するので
圧力を逃がす事が出来ない事によりオイルシール等のエンジンの弱い部分から
内圧を逃がそうとして、オイル漏れの
原因となって仕舞う事で、特にキックシャフトや
シフトシャフトのオイルシールが抜けオイル漏れを起こして仕舞うので
走行中にそんな事になると思うと…怖いよね…
こんなのを見逃しては絶対にダメです！
ちゃんとキッチリO/Hしたキャブを取り付け。戻し側のアクセルワイヤーも調整をして
エアークリーナーエレメントも新品に交換。
キャブレターをO/Hしたのなら基本中の基本。
早速同調調整の準備に取り掛かります。まずキャブにガソリンを流し込み
オーバーフローが無い事を確認して
いよいよ火入れ！チョークを引きセルを2回
まだ同調は狂っている物の、それなりに調子良くしっかりとエンジンは動き出した。
同調を合わせて行くと、今まで聞こえて無かった
エンジンからのメカノイズが聞こえる様になった。
ブリッピングの反応も良く、吹け上りも良いこれが吹け上りが良くなったと言うエンジンだよ。
この時点でもう入庫して来た時とは全くの別物。
余りにも空燃比が良いのでしょう
マフラーの水抜き穴からは、潮吹きレベルの水がドバドバと溢れ出して、床はもうベトベトｗ
これで弱り切ったオーナー顔は絶対ほころぶ筈。
後は試運転をしたい所だけど、今日は生憎の雨。
取り合えず、他の手直し作業の事もあるし念の為、プラグは新品に交換して置きます。
あぁそう言えばこの10月からNGKプラグは
20％の値上げだったなぁ…
所で、エンジンの調子が良くなったので聞こえて来るメカノイズ、タペット音や
カムチェーンの音などをこの先、視野に入れ
やって行く事になるだろうと思うのですが
気になるヘッドカバー取り付けボルトの誤組。ここをヘタに手を出すと、大火傷をしそうな
臭いしか感じないので、余程の事でもない限り
今の時点では、触らぬ神に祟り無し…
オーナーと相談をした上ですが、このまま静観する事にしようと思います。
明日は本題のEXマフラースタッドボルトの手直しと
ワイヤー類の取り回しの手直し、ステップ類の交換をします。
長野S様CB400F国内408ccキャブレター仕上げ
同じ様に純正部品のフロートバルブも入荷して来たので
仮組状態だった長野S様CB400F国内408ccのキャブレターを仕上げる事にします。
その昔、一時期流行った純正キャブの
オーバーフローを止める画期的なアイディアで
先端がゴムになったフロートバルブも経年により、先端のゴム部分が劣化して
今ではもうこの様に段付き状になっており
オーバーフローが止まらなくなってきており
結果、高くても純正が一番だと言う事で今回はフロートバルブを純正品に交換します。
フロートバルブのOリングにも、ちゃんとお高い
フッ素グリスを塗って、装着します。
フロートバルブが純正品に変わる事で先日調整した油面もこの様に狂い
油面が高くなって仕舞って居るので
再度、油面調整を行います。
サクサクっと、油面調整が完了。これで今回ご依頼された作業の中の
キャブレターO/H、部品交換が完了！
オーナーからは、不整合や劣化などを含め
僕が気になった所は全てお任せで作業を行って欲しいとリクエストを頂き
レストア後10年以上経過した長野S様CB400F
国内408ccの車両を総点検する事になりました。
次の総点検予定となる10年後まで、ノントラブルで乗り続ける為にも
しっかりとチェックして行きたいと思ってます。
この記事へのコメント
1. Posted by S 2024年10月04日 12:16
PeKeさん、ありがとうございます！
十年以上前にフルオーバーホールしてもらったキャブを、さらに次の十年に備えることが出来てよかったです！
この先の整備も楽しみです。引き続きよろしくお願い致します。
十年以上前にフルオーバーホールしてもらったキャブを、さらに次の十年に備えることが出来てよかったです！
この先の整備も楽しみです。引き続きよろしくお願い致します。
2. Posted by PeKe 2024年10月04日 15:28
>>1
> PeKeさん、ありがとうございます！
>
> 十年以上前にフルオーバーホールしてもらったキャブを、さらに次の十年に備えることが出来てよかったです！
> この先の整備も楽しみです。引き続きよろしくお願い致します。
現在60歳の僕ですがｗ
10年後、次の整備をやる事になると70歳ｗ
まだまだ死ぬ事も、引退も出来なくなりましたｗ
> PeKeさん、ありがとうございます！
>
> 十年以上前にフルオーバーホールしてもらったキャブを、さらに次の十年に備えることが出来てよかったです！
> この先の整備も楽しみです。引き続きよろしくお願い致します。
現在60歳の僕ですがｗ
10年後、次の整備をやる事になると70歳ｗ
まだまだ死ぬ事も、引退も出来なくなりましたｗ
