2023年03月17日
臨時休業のお知らせ
【臨時休業のお知らせ】
明日3月18日(土曜日)から3月21日(火曜日)の間
親族関係と旅行の為、お休みを頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。
また3月22日(水曜日)は通常通り定休日で
お休みとさせて頂きますので、よろしくお願い致します。
千葉S様CB400Fメンテナンス作業六日目レデューサー取り付けとFCRの罠
作業を始めると色々な所に仕掛けがあって
それを見つけては潰して行く作業なので
結構手間は掛かりますが、そんな事よりも
僕にとって楽しいのは、入庫時から比べると
少しずつ車両の状態が改善されて行く事が
この仕事をしていて楽しい時間かも知れないw
今回も色々な不具合を修正して行く中で
応急ではありますが、オイル漏れの手当てが
出来た事で、オーナーにこの先の事を考える
余裕、時間が出来た事で今後の方向性を
良い方向に決めて行ければ、と思います。
次に先日入荷したレデューサーを取り付けます。
このメッシュホースは内径が縮んでいるので
耐熱、耐油ホースに交換しレデューサーを
取り付ける位置を決め、ブリーザーカバーから
ホースの寸法を決めて、レデューサーの
取り付け位置をこの位置に決めました。
ブローバイガスは地球には優しくないのですが
ホースを下に垂らして、元と同じ様に
大気開放方式でダイレクトに下に排出します。
これでレデューサーの取り付けは完了したのですが
FCRが全体的に濃くて、生ガス臭いし
スローが全然調子が悪いので、FCRのセットが
悪いのかも知れないと思い、取り外してチェック。
アクセルの太鼓を入れる位置もちょっとねぇ…。
まずはMJの番手を確認する事にします。
確かこのエンジンは450ボアアップと言う
情報のみ、ピストンサイズ、ハイカム等不明
取り付けられているMJの番手を確認して見ると
大体ビトーからの出荷時に取り付けられている
MJの番手は#125で、ボアアップエンジンでも
濃過ぎる位の番手になっているのですが
一応は#120のMJが入っていましたが、濃いなぁ
僕の524ccエンジンのFCRでも#118なのに…。
取り合えずMJは濃過ぎるのでデーターに基いて
安全マージンを取ったMJに変更し取り付けます。
余程エンジンに問題が無ければ、これでほぼ
問題は解決する筈なのですが、念の為
一応JNのクリップ位置も確認して見る事に。
JNのクリップ位置は一番上、JNが下に
下げられているので、まぁ良いでしょう。
でも念の為、他のJNも取り外し同じく
クリップ位置を確認して見たのですが
ビックリする様な事も無く、ちゃんと
クリップ位置は揃っているなぁと思ったのですが
少し違和感を感じたので、よくよく見ると…
えー!そんな事するの‼‼とビックリする事を
見付けてしまった…、それはJNのストレート径を
ペーパーの様な物で削っているじゃないか…
マジかぁ…このストレート径の部分は1/8開から1/4の開の所に
影響する所で、1/100単位でストレート径が設定されている物なのに
ペーパーで削るって、スゲー高度な技術を持って居るんだろうねぇ…
取り合えずこれで、一旦車体に取り付けて
エンジンを始動させてみる事にするのですが
アクセルワイヤーの太鼓の位置を
ちゃんと調整したいので、この二か所を調整。
FCR側の太鼓の位置も引き側の太鼓を
入れる場所を一段奥に入れて引きシロに
余裕が出る様にし、戻し側はワイヤーに
抵抗が少なくなる様に取り付け位置を変更。
後はワイヤーの遊びをスロットルケーブル側で
引っ張ってアクセルワイヤーの遊びを調整。
戻し側はこれで張り気味になり、引き側は
遊びと、引きシロが十分に確保出来ます。
で、エンジンを掛けてみたのですが
やっぱりアイドリングが変で
アクセルの開け始めが愚図るので
これはまだ何か仕掛けられていると
直ぐに分かったので、FCRをもう一度取り外し
SAJの開度を確認してみる事にした。
この状態からSAJを締め込んでみると
平均1回転と1/8〜2/8戻しになっており
え、それじゃぁ何の為にJNを削ったの?
JNでガソリンを濃くし、SAJの開度を増やし
エアーを濃くしガソリンを薄くするのって
全く相反する事で意味ないじゃん!
SAJはアイドリングから1/4開に影響する所で
そりゃぁ下が愚図るよねぇ…と言う事で
このFCR他に何かされて居たらどうしよう…
念の為、SJも変更されていないか確認しよう…。
と思い、フロートチャンバーを取り外して
スロージェットを取り外してみると…
案の定、SJも弄られており番手を下げられていた。
スロー系を濃くしたいのか、薄くしたいのか
やっている事が全くつじつまが合わなく
ただただ迷走して、調子が出る筈が無い!
と言う事で、エンジンの始動性やアイドリングに
影響するSJの番手を上げる事にするのですが
ノーマルエンジンでも、本来この辺りのジェットを
変更する必要が無いんですけどねぇ…
心配なのはパイロットスクリューを
弄られていないかになるのですが
アイドリングが不安定だとすると
きっとパイロットスクリューも
弄られて居るんだろうなぁ…
取り合えずパイロットスクリューの
開度を確認してみる事にします…
で、結果は…やっぱり弄られてた。
パイロットスクリューを出荷時の状態に戻し
一旦取り付けて調子を見てから微調整だな…。
これでかなりエンジン始動時からアイドリング
低速域の愚図りが解消されるはず!
と言う事で、早速車体に取り付けてチェック!
思えば、愚図っている時の動画を撮影して
この改善された状態と比較すれば良かったと
つくづく思う位、滅茶苦茶調子が良くなった!
アイドリングも安定する様になり
低速域の愚図りも無く、下から上まで
スカッと回る様になったので
試運転チェックをしたい所ですが
残念な事に今車検が切れているので
今月中に車検を受けて、試運転チェックを済ませ
納車への流れになると思います。
他に何も問題は無かったのかも思い出して
もう一度チェックしようと思います。
ファンネルがネット無しなので、このままだと
車検が通らないので、車検用ラムエアーも装着。
丸一日掛りましたが、これでFCRキャブレターの
調子も上がり、安心して走りに行けると思います。
と言う事で、今日はFCRに色々と振り回された
一日で終わって仕舞いましたが、結果的に今までオーナーが抱えていた
問題であろうと思われる原因が、FCRのセッティング不良じゃ無いのか?
と思える様な結果なので、車検を受けてからしっかりと走り込んでみて
問題が無ければ納車と言う流れが見えて来ました。
明日3月18日(土曜日)から3月21日(火曜日)の間
親族関係と旅行の為、お休みを頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。
また3月22日(水曜日)は通常通り定休日で
お休みとさせて頂きますので、よろしくお願い致します。
千葉S様CB400Fメンテナンス作業六日目レデューサー取り付けとFCRの罠
作業を始めると色々な所に仕掛けがあって

結構手間は掛かりますが、そんな事よりも
僕にとって楽しいのは、入庫時から比べると
少しずつ車両の状態が改善されて行く事が

今回も色々な不具合を修正して行く中で
応急ではありますが、オイル漏れの手当てが
出来た事で、オーナーにこの先の事を考える

良い方向に決めて行ければ、と思います。
次に先日入荷したレデューサーを取り付けます。
このメッシュホースは内径が縮んでいるので

取り付ける位置を決め、ブリーザーカバーから
ホースの寸法を決めて、レデューサーの
取り付け位置をこの位置に決めました。

ホースを下に垂らして、元と同じ様に
大気開放方式でダイレクトに下に排出します。
これでレデューサーの取り付けは完了したのですが

スローが全然調子が悪いので、FCRのセットが
悪いのかも知れないと思い、取り外してチェック。
アクセルの太鼓を入れる位置もちょっとねぇ…。

確かこのエンジンは450ボアアップと言う
情報のみ、ピストンサイズ、ハイカム等不明
取り付けられているMJの番手を確認して見ると

MJの番手は#125で、ボアアップエンジンでも
濃過ぎる位の番手になっているのですが
一応は#120のMJが入っていましたが、濃いなぁ

取り合えずMJは濃過ぎるのでデーターに基いて
安全マージンを取ったMJに変更し取り付けます。
余程エンジンに問題が無ければ、これでほぼ

一応JNのクリップ位置も確認して見る事に。
JNのクリップ位置は一番上、JNが下に
下げられているので、まぁ良いでしょう。

クリップ位置を確認して見たのですが
ビックリする様な事も無く、ちゃんと
クリップ位置は揃っているなぁと思ったのですが

えー!そんな事するの‼‼とビックリする事を
見付けてしまった…、それはJNのストレート径を
ペーパーの様な物で削っているじゃないか…
マジかぁ…このストレート径の部分は1/8開から1/4の開の所に
影響する所で、1/100単位でストレート径が設定されている物なのに
ペーパーで削るって、スゲー高度な技術を持って居るんだろうねぇ…

エンジンを始動させてみる事にするのですが
アクセルワイヤーの太鼓の位置を
ちゃんと調整したいので、この二か所を調整。

入れる場所を一段奥に入れて引きシロに
余裕が出る様にし、戻し側はワイヤーに
抵抗が少なくなる様に取り付け位置を変更。

引っ張ってアクセルワイヤーの遊びを調整。
戻し側はこれで張り気味になり、引き側は
遊びと、引きシロが十分に確保出来ます。

やっぱりアイドリングが変で
アクセルの開け始めが愚図るので
これはまだ何か仕掛けられていると

SAJの開度を確認してみる事にした。
この状態からSAJを締め込んでみると
平均1回転と1/8〜2/8戻しになっており

JNでガソリンを濃くし、SAJの開度を増やし
エアーを濃くしガソリンを薄くするのって
全く相反する事で意味ないじゃん!

そりゃぁ下が愚図るよねぇ…と言う事で
このFCR他に何かされて居たらどうしよう…
念の為、SJも変更されていないか確認しよう…。

スロージェットを取り外してみると…
案の定、SJも弄られており番手を下げられていた。
スロー系を濃くしたいのか、薄くしたいのか

ただただ迷走して、調子が出る筈が無い!
と言う事で、エンジンの始動性やアイドリングに
影響するSJの番手を上げる事にするのですが

変更する必要が無いんですけどねぇ…
心配なのはパイロットスクリューを
弄られていないかになるのですが

きっとパイロットスクリューも
弄られて居るんだろうなぁ…
取り合えずパイロットスクリューの

で、結果は…やっぱり弄られてた。
パイロットスクリューを出荷時の状態に戻し
一旦取り付けて調子を見てから微調整だな…。

低速域の愚図りが解消されるはず!
と言う事で、早速車体に取り付けてチェック!
思えば、愚図っている時の動画を撮影して

つくづく思う位、滅茶苦茶調子が良くなった!
アイドリングも安定する様になり
低速域の愚図りも無く、下から上まで

試運転チェックをしたい所ですが
残念な事に今車検が切れているので
今月中に車検を受けて、試運転チェックを済ませ

他に何も問題は無かったのかも思い出して
もう一度チェックしようと思います。
ファンネルがネット無しなので、このままだと

丸一日掛りましたが、これでFCRキャブレターの
調子も上がり、安心して走りに行けると思います。
と言う事で、今日はFCRに色々と振り回された
一日で終わって仕舞いましたが、結果的に今までオーナーが抱えていた
問題であろうと思われる原因が、FCRのセッティング不良じゃ無いのか?
と思える様な結果なので、車検を受けてからしっかりと走り込んでみて
問題が無ければ納車と言う流れが見えて来ました。