2020年08月31日

アルミとステンレス異種合金腐食3

今日はちょっとした豆知識として
異種金属による電解水の影響による電食について
知ってもらおうと思います。
ここで言う異種金属はアルミとステンレスで
電解水を仮に雨水だとすれば
イオン化傾向により異種金属接触腐食が起こります。
つまりこれを電位差による電食と言います。
古いアルミ合金エンジンにステンレス製のボルトを
ドレスアップ的に使う方も多いと思いますが
電位差により腐食が進み、結果的にねじ山が上がる事になります。
「雨の日には乗らないから大丈夫!」と思う方もいると思いますが
そこで盲点なのは日本は高温多湿な気候なので
空気中に電解水の元となる水分が多いので
一概に雨とは限らないのです。
仮に9種類の金属があるとすれば、自然電位が一番低い物が
金、ゴールドで次にステンレスでアルミニュウムは
7番目に自然電位が高い順番になっているので
2番目と7番目の組み合わせと言う相性になります。
で、自然電位差でアルミニュウムの前後には亜鉛と鉄があり
これはエンジンに使われている純正ボルトなどでは
理に適っている事になります。
もっと簡単に言えば、理科の実験でカットレモンに
1円玉と10円玉を差し込めば発電する原理で
その発電に伴い1円玉が侵食されると言う事で
電位差の大きい異種金属と電解水と言う条件が揃えば
何でも腐食すると言う事になります。
まぁカスタムは個性であって、個人の自由ですが
古いエンジンには優しい部品を使った方が良いと言うお話です。


高知O号エンジン分解

早速今日、昨日入庫してきた高知O号のエンジン分解作業に取り掛かります。

高知O号エンジン分解 (1)で、最初に目に入ったのが

ボディーアース取付部分が緩んでいる?

締まっていない事ですが

これがイグニッション接触不良の

高知O号エンジン分解 (2)原因では無いとは思いますが…。

オーナーからも言われていたのが

クラッチケーブルガイドの取付位置。

簡易的な物が付いていますが

高知O号エンジン分解 (3)リプロ品に交換しておきます。

行方不明だったUBSボルトは

昨日のM6×35の部分とM6×40の所に

使われていたのを発見しましたw

高知O号エンジン分解 (4)バッテリーを取り外すと

エアークリーナーボックスの

ダンパーラバーが朽ちていました。

ここも安全の為交換した方が良いでしょう。

高知O号エンジン分解 (5)クラッチカバーを開けると

これも定番のやっつけ仕事で

ロックナットがマイナスドライバーなどで

叩きまくられていました。

高知O号エンジン分解 (6)クラッチを取り外すと手が真っ黒に…。

オイル管理が悪かったようで

スラッジも結構多いエンジンでした。

まぁO/Hのタイミング的には良かったかな。

高知O号エンジン分解 (7)フロントエンジンハンガー取付ボルト

入れる方向が逆ですね。

これも組み立てる時には

正規の方向に直しておきます。

高知O号エンジン分解 (8)ヘッドカバーを外しカムを取り外すと

カムチェーンガイド部分に

激しいダメージがあり、多少修正もしてあるので

腰上は一度開けられている感じです。

高知O号エンジン分解 (9)なのでヘッドはちょっと問題ありです。

で、サクッとヘッドを取り外すと

使うはずの無いM5のスプリングワッシャーが

コロコロっと転がって落ちてきましたw

高知O号エンジン分解 (10)やはり腰上は一度開けられており

定番のヘッドガスケットの向きが

間違って取り付けられていました。

しかも液ガスをたっぷりと塗られてました。

高知O号エンジン分解 (11)ピストンはオーナーが言っていた通り

ホンダ純正408タイプのピストンが

使われていましたが、サイズは分からないので

後で測定をしてみる事にします。

高知O号エンジン分解 (12)これで腰上の分解が終わり

軽くなったので

エンジンを下す準備が整いました。

で!

高知O号エンジン分解 (13)何時もの

はい!

どーん!!

腰下が下りました。

高知O号エンジン分解 (14)で、ここからもサクサクっと

腰下を分解して行くのですが

M8×60のボルトが締まってないと思ったら

錆から見ても分かるように折れてましたわ…。

高知O号エンジン分解 (15)プッシュバーセッティングボルトも

ヘリサート毎すっぽ抜けなので

クランクケースは両方とも

内燃機屋さん送りとなります。

高知O号エンジン分解 (16)他の腰下のボルトは無事に全部抜けたので

パッカーンとケースを割りました。

どうやら腰下は未開封のようです。

今の所臓物関係のダメージは

高知O号エンジン分解 (17)ポジティブストッパーとプッシュバー

テンショナーアーム位にダメージがある程度で

ミッション関係でカウンターシャフトの

1stギアーブッシュの摩耗がある位で

2ndギアーの焼き付きは無さそうで、後は消耗品は全部交換となるので

これで測定をしてからお見積りを作る事になります。


peke_cb400f at 18:00│Comments(0) エンジン | レストア

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